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私のこと

店を出すまでのこと③

パン屋さんでの修行の日々は、体力勝負。

25キロの粉袋を運んだり、重い生地やミキサーボウルを持ち上げたり、

朝は早いし、超長時間の立ちっぱなし、粉まみれ、夏は灼熱地獄。

 

それでも自分の選んだことをやってたし、

まだまだいくらでも学びたかったし、

しんどいながらもやりがいを感じながら働いてたのですが、

新店舗をオープンするにあたって、あまりにも労働環境が酷くなり…

夜中1時から勤務開始、休憩も取らずに夕方まで、16時間~17時間の労働。

休みも1か月ほどもらえず。体も心もぼろぼろでした。

寝るためだけに家に帰って、数時間のうちにふらふらと終電で出勤。

なんのために働いてるのか、、っていうかなんのために生きてるのか。

普段は超楽観主義の私もさすがに気持ちが滅入り

精神的にも体力的にも限界を超えてしまいました。

あのころ、よく鬱にならなかったなぁと思う…!

 

それ以外にも、パン業界に足を踏み入れてから、疑問に思うことはたくさんあって。

詳しいことは書かないけど、職人の世界だから許されるのか?

過酷な労働で、みんな頭おかしいのか?飲食業界がそうなのか?

…モヤモヤすることたくさん。

 

パンが大好きでここにいるのに、

このままじゃあパンのことまで嫌いになってまう!と思い、

パン屋さんでの修行は、一度お休みして、

ごくごく一般的な会社ってどんなかんじなのか、社会勉強のためにも

ふつうの会社で働いてみよう!と決めたのでした。

 

 

そして就職したのが、飲食業界専門の求人誌の営業職。

パン業界は離れても、飲食に関連仕事がしたくて。

経営者のお話もたくさん聞けるのも魅力でした。

営業職にチャレンジしたのは、人見知り&話下手な自分を克服したい気持ちもあって。

 

社内にはドラマで見たことあるように営業成績グラフが張り出されていて、

いつも気持ちが追い詰められて胃がキリキリする日々でしたが。

 

求人誌の営業の仕事は、まずフリーペーパーやハローワークをチェックして、

人材募集中の飲食店をリストアップして、テレアポ。

とりあえずお話だけでもっ!、とアポを取り、実際に会いに行って、

こんな求人誌やってます、と知ってもらう。

人材募集中なら、一度使ってみてもらえませんか?という案内。

 

もしくは、飛び込み営業といって、

アポなしでお店を訪ねて、話を聞いてもらう。顔を覚えてもらう。

テレアポも飛び込みも、めっちゃ、ドキドキでした~。度胸がいりますね。。

 

売るのは求人の枠。枠の大きさによって値段が違って、

2万円台の、文章だけの小さな枠から、ウン十万円のカラー枠まであるのですが、

お店さんに働き手を採用してもらうためにはお店の魅力を伝えたいので、

なるべく大きな枠を買ってもらえるよう頑張って勧めます。

 

そして枠が決まれば契約は成立。

写真撮って、取材して、原稿のやり取りをして、本の発売日を迎えます。

 

掲載後はちょこちょこ電話して、「効果のほどはどうですか?」と確認。

これが、、なっかなか気が進まない。

10万以上出して大きな枠に載せたのに、1件の電話もかかってこんわ!と怒られることもあります。

めっちゃ、へこみます。

大きな出費をしてもらって、その分ぜったい満足してもらいたいのに、

買ってもらって、怒られたり悲しまれたりするのはつらいものです。

 

そんなかんじで、

私が不器用だったせいなのもあって

朝から夕方まで、ノルマを達成するために駆けずりまわって

締め切り前は気持ちめっちゃ追い詰められるし

本でいっぱいのかばんはめちゃくちゃ重たいし

冷たくあしらわれることが続くとへこむし

せっかく買っていただいたお客さんをがっかりさせることもあるし

夏はスーツに汗染みができるほど汗かいて歩き回って

思ってたよりずっと、ずーーーっと大変な仕事でした。

 

私、パン職人の世界にいたときは、スーツで仕事してる人たちのこと

正直、ひとくくりに「ラクそう」って思ってました。反省。

ラクな仕事なんてないんやなって思いました。

ちなみに、結婚して子供産むまでは主婦ってお気楽でいいなァって思ってたけど

子育てだってびっくりするほど大変でしんどかった!

 

そんなこんなで

しんどい仕事たくさん経験して、汗かいて働いて

仕事というものの大変さを思い知った20代前半なのでした。

 

 

 

 

 

お店を出すまでのこと②

大学卒業と同時に、お世話になったイグレックも卒業して、

同じ神戸にあるパン屋さん「le dimanche」で働き始めました。

http://le-dimanche.jp/

当時としてはまだめずらしかった、かわいくておしゃれで、まるで雑貨屋さんのようなパン屋さん。

こちらのシェフが、「メゾンカイザー」出身だったことが大きな決め手で。

東京のメゾンカイザーでパンの美味しさに衝撃を受けたのですが、

関西には当時まだお店がないなぁと思っていたところに見つけた求人でした。

 

こちらで衝撃的だったのは、全く惜しむことなく

理論も技術もいくらでも教えてくれる。いくらでもパンに触らせてくれること。

 

まず、入ってすぐに窯を担当させてもらいました。

慣れると、5人のメンバーでポジションが日によってくるくる回る方式に。

バゲットやカンパーニュなど難易度の高いものもどんどん触らせてもらえて、

新しい経験が増えるのがものすごく嬉しくて、刺激的で、楽しかった~。

誰がどのポジションでもお店がまわる仕組み。

小さなお店の厨房の仕組みを知ることは、独立を意識する中ですごく、勉強になりました。

 

この当時のシェフは、ものすごい頭の良い理系出身のパンマニアな方で、

パンの仕組みをとっても理論的に、科学的に教えてくれました。

と言っても超文系な私。はじめはちんぷんかんぷんだったのですが、

くりかえしくりかえし、何度でも同じことを教えてくれる。

くりかえし聞いているうちに、理論が頭に入る。パンを触って、体で感じて納得する。

とってもありがたい職場でした。

 

そんなこんなで学生時代も含め4年間、パン屋さんでの濃厚な修行時代でした。

 

その次に就職したのは、とある求人誌の営業職。

えぇーなんで?よく言われましたが

続きはまた今度。。。

お店を出すまでのこと①

私の経歴なんて誰か興味あるんやろうか、とも思うのですが

自分自身、よそのお店の店主さんの経歴は興味ある。

プロフェッショナルとか情熱大陸とかめっちゃ好きですし。

なので少しずつ、書いてみたいと思います。

 

パン屋さんという仕事に初めて関わったのは高校のとき、

パン屋さんでのアルバイト。2年間くらいかな?

神戸屋のパン、めっちゃ美味しくって、

すっかりパン好きになりました。でも仕事にしたいとまでは

まだ思っていなくて、やりたいことも特に決まっていなくて、

みんなと同じように受験して、大学へ。

 

大学へ行きながら、また別のパン屋さんでアルバイト。

今はありませんが神戸の北野にあった「イグレックプリュス」。

販売と接客の仕事でしたが、ここもまためちゃめちゃ美味しくって

さらにパン好きに。大学は西宮だったのですが、大学生の間に

神戸~阪神間のおいしいパン屋さんはほぼ足を運んで。

東京、福岡、名古屋もパン屋めぐりしました~。パリも。

 

仕事として興味を持ち始めて、2回生の夏。

イグレックのパンのシェフが、夏休み、厨房入ってみるか?と

言ってくれて。すっごくドキドキしながら

プロの職人さんたちの中で、働かせてもらいました。

 

イグレックの北野店にはパン部門とケーキ部門があって、

ケーキの職人さんは厳しいながらも優しく繊細なイメージ。

パンの職人さんたちは、はっきり言って怖いイメージしかなく。

 

ぴりぴりしていて、たまに怒号が飛んだり、

誰かがキレてモノが飛んだり。笑

いつ自分が地雷を踏むかと、常にビクビクしてました。

 

でもこの環境のおかげで、ぼけっとゆるっとした性格の私も

ぴりっと気を張り詰めて、周りの動きをいつも意識する、

他の人が仕事しやすいように先回りして動く、ということを覚えられたのかな。

先輩職人さんも怖かったけど、厳しかったけど

今思えば私に、この業界でやってくための仕事の基礎中の基礎と、

スピード感をを叩きこんでくれていたんやなぁと、感謝してます。

 

夏休みが終わってからも、土日は厨房で働いてもいいと

言ってもらえたときは、少し認めてもらえた気がして

めちゃめちゃ嬉しかったなぁ。

やってたことは、はじめの1年は洗い物や、具材の計量や

生地の分割をする先輩の横での「丸め」という作業。

途中からは、窯の前で「焼き」のポジションを

させてもらえるようになりました。

私が焼くのは、パンオレザンやクロワッサンなど「ヴィエノワズリー」と

言われる種類のパン。3段の窯がふたつで6段を使いこなして

ものすごい量のパンを発酵具合を見ながらひたすら焼く仕事。

汗だくで、腕は火傷だらけになりながら必死の毎日でした。

(シェフには「火傷なんか仕事でけへん証拠や」と言われたけど)

 

バゲットなどのハードパンは、専用のすごーく大きい窯があって、

そこはシェフや先輩職人の領域でした。憧れてたなぁ~

 

平日は夕方から販売で入って、土日は厨房で、

(ちなみに夜はラーメン屋さんでバイト。よく働いてたな笑)

そのまま大学卒業まで働かせてもらいました。

 

 

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